【技術の物語|Episode 25】 なぜこの技術は 広がっていくのか

よく聞かれる質問があります。

「その装置は特許ですか?」
「競合は出てきませんか?」
「真似されたらどうするのですか?」

私の答えは、少し意外かもしれません。

装置は、いずれ真似されると思っています。

そしてそれは、悪いことではありません。

むしろ私は、
この技術を積極的に真似してほしいと思っています。

なぜなら、この分野は
一つの会社が独占するような市場ではないからです。

水、空気、エネルギー。

これらは人類の基盤です。

もしこの技術を作るメーカーが
世界に100社生まれたとしても、
市場はまだ十分に存在します。

装置そのものはコピーされるかもしれません。
しかし、装置の製造原価はどこでも大きくは変わりません。

本当に重要なのは、

現場ごとに最適化する経験と
長年積み重ねたノウハウです。

そしてそれは、
一人の人間や一つの会社の中だけで
育つものではありません。

だから私は、
新しいパートナーには
ノウハウも経験もすべて共有するつもりです。

彼らは装置を製造するメーカーになります。
そして私はその中にいます。

ただし、私の本部は
彼らよりもずっと少ない利益しか取りません。

なぜなら目的は
利益の最大化ではなく、

技術の拡大だからです。

さらに近いうちに、
より優れた汎用機器も
パートナー全員で共有できるようになります。

こうして生まれるのは、
一つの会社ではありません。

小さな技術コミュニティです。

それは少しフランチャイズに似ています。
しかし、もっと自由で、もっと協力的な形です。

小さなチームが、
世界のさまざまな場所に生まれていく。

静かに、ゆっくりと。

しかし確実に。

そしてある日、
人々は気づくかもしれません。

この技術が、
世界の多くの場所で
自然に使われていることに。

それは支配された市場ではありません。

共有された技術が広がった結果です。

技術とは、守るものではなく
広がることで価値を持つものだと私は思っています。

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