株式会社アクアグリーン・エターナル
円卓憲章
― 私たちは、なぜここに在るのか ―
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はじめに 〈再起ではない。成熟への移行である〉
私たちアクアグリーン・エターナルは、いま、もう一度立ち上がろうとしているのではない。長い年月をかけて歩いてきた道が、ようやく「進むべき形」に整った、その地点に立っている。
地下水膜処理、飲用化、水循環の構築。地下水熱を核とした自然エネルギー空調。 数えきれない現場と、数えきれない失敗と、人との出会いと別れの中で、私たちは学んできた。
技術とは、机の上で完成するものではない。人の暮らしの中で、産業の現場で、汗と責任の中で磨かれてはじめて、本物になる。私たちが積み上げてきたものは、一過性のビジネスではない。地球と人の営みを、静かに、しかし確かに支えるための本質的な技術と思想である。
いま、私たちは自らに問い直す。何を大きくし、何を手放し、何を次の世代に託すのか。
この憲章は、その問いに対する、私たち自身の答えである。
第一章 私たちは、なぜ事業を行うのか
私たちは、利益のためだけに事業を行わない。人を育て、地域を育て、そして技術が次の世代へと手渡されていく社会をつくるために、事業を行う。
かつて私たちは、ひとつの強い構想を抱いた。
世界には、環境や境遇に恵まれずとも、本来であれば優れた技術者や経営者として羽ばたける若者がいる。
彼らが、自然と共に暮らし、農と水とエネルギーの現場で働きながら、技術と事業を学び、やがて自立したエンジニアリングセールスとして母国へ戻る。そして再び、私たちの技術とともに地域を支える存在になる。
この思想は、今も変わらず、私たちの事業の奥深くに流れている。
第二章 私たちの技術は、現場から生まれた
私たちの原点は、・地下水膜処理と水循環技術
・地下水熱・排水熱・未利用熱を活用する熱利用技術
・水と空気を同時に扱う環境制御技術である。
低温域で成立する直接熱交換。 温度と湿度を同時に制御する環境制御。 農業施設、畜産施設、食品工場、物流施設、宿泊施設――
数多くの現場で実証を積み重ね、従来方式と比べて70〜90%のエネルギー削減を現実の運用データとして積み上げてきた。私たちの技術の本質は、装置単体ではない。現場全体を成立させる制御思想そのものである。
第三章 いま、私たちは次の段階へ進む
これまでの私たちは、大型設備を中心としたエンジニアリング事業を主軸としてきた。そしていま、明確に次の段階へ進む。それは、高度な自然エネルギー環境技術を、世界に通用する「標準機器」として完成させること。農業ハウス、畜舎、工場、出荷場、宿舎。そして将来の民生用途へ。現場で磨き上げてきた技術を、誰もが扱え、誰もが導入できる形にまで昇華させる。システムから、プロダクトへ。 これは、技術を社会に届けるための必然の進化である。
第四章 基本方針 <小さな本部、強い現場、分かち合う力〉
本日をもって、当社は以下を基本方針とする。
一、本部は小さく、軽く、しかし明確な意思を持つ。本部は統治のた めに在るのではない。方向を示し、資金を管理し、
信頼を守るために在る。
二、事業はカンパニー制とし、独立採算を原則とする。 技研、営業管理企画、アグリ。それぞれが責任と誇りを持ち、自
立して動く。依存ではなく、連帯によって力を発揮する。
三、投資よりも、回収と黒字を優先する。夢は、現実の上にのみ築く。 今日の飯を疎かにして、明日は語らない。
四、人を消耗させず、育て、活かす構造をつくる。人は資源ではない。 志を持つ存在である。
第五章 円卓に集う者たち〈核となる三本柱〉
この企業体の中枢には、対等な立場で円卓に着く、三人のリーダーがいる。
宇賀(技研カンパニー)
技術の中枢を担う者。構想を装置に落とし、理想を現実に変える。
当社が機器メーカーとして存在し得る理由は、の技研カンパニーにある。
松浦(営業管理、企画カンパニー)
営業管理・企画・資金を司る者。夢を数字に変え、計画を現実に移す。当社が倒れず、続き、育つ理由は、この営業管理企画推進カンパニーにある。
廣見(アグリカンパニー)
アグリ事業を率いる者。農とエネルギーと地域をつなぎ、次の産業を育てる力を持つリーダーである。
この三者は、協力者ではない。外注でもない。
同じ円卓に座る、チームメンバーであり、事業の担い手である。
第六章 私の立ち位置〈束ねる者として〉
私は、この円卓の上に立たない。円卓を整え、守り、方向を示す者である。構想を描き、人と人を結び、場をつくる。
それが、創業者としての私の役割であり、この企業体における責務である。
第七章 私たちの成長のかたち
私たちは、拡大を目的としない。続く構造をつくる。 そのために、フランチャイズ型・カンパニー型の事業連携を採用する。
それは販売網の拡大ではなく、事業を担う人材を育てる仕組みである。
すでに第一号モデルとして、独立した事業会社が育ち始めている。
上下ではなく、円卓で。支配ではなく、連携で。私たちは事業を広げていく。
第八章 世界とつながるということ
私たちは、これから世界と向き合う。日本で培ってきた環境制御と熱利用の思想を、世界で通用する装置へと完成させるため、装置メーカーとしての完成度と量産設計思想を持つ真のパートナーと連携していく。国境を越え、技術を越え、世代を越えて。
この事業は、一企業の成長ではなく、環境技術の未来そのものを育てる挑戦である。
第九章 目指す未来〈夢は、現実となる〉
私たちは、世界トップクラスの自然エネルギー環境装置メーカーグループを目指す。グループ年商一兆円。それは誇示の数字ではない。 善き技術が、正しく広がった結果としての到達点である。
その先に、清き水が流れ、人が集い、命が育つ場をつくる。
愛と慈悲を忘れず、
豊かになり、人を幸せにし、喜びを分かち合う。
結びに
水は巡り、命を育て、また巡る。水とエネルギーの使い方を変えることは、社会の未来を変えることである。
この憲章は完成形ではない。しかし、迷ったときに立ち返る原点である。
円卓に集う者よ。それぞれの持ち場で、誇りを持って歩もう。
道は、すでに開かれている。
